どうぞ、よいお年をお迎えください
2013年12月31日 (火) | 編集 |

大変ご無沙汰してしまい申し訳ありませんm(。≧Д≦。)m

遥か昔となってしまった前回、スーパーのプライベートブランドの猫缶が品薄、または品切れでパテを探して
さまよい歩いているというのがテーマだったのだが、その直後パテどころか猫13匹、犬2匹、人間2人、
路頭に迷いかねない危機に陥ってしまった。

11月中旬のある日、たまった休暇消化中の副支局長(旦那)とともに甥っ子たちへのクリスマスプレゼント
の買出しに行った。平日でないと既におもちゃ屋さんやハイパーマーケットのおもちゃ売り場は人で
溢れかえりとても落ち着いて商品を見ることなどできない。

ぐったり疲れて家にたどりついた途端、旦那の同僚Mさんから電話があり、職場で集団解雇があるとの発表が
あったという<(゚ロ゚;)> ひぇぇぇぇ~!!! (甥っ子たちよ、心配するな、今年のクリスマスのプレゼントは
全てゲットしたぞ!)。
たしか夏休み前には業績悪くないし、ほかにも新しい商品を生産するようなこと行ってなかったっけ?
そして一週間後、今年の12月末で工場閉鎖、全員解雇と発表された。

旦那はMarie Brizard(マリー・ブリザール)というおそらくカクテル好きな方ならご存知のリキュールや
アニス酒の会社に勤めている。そしてまさにアニス酒の製造、コーヒー、カカオやオレンジ、レモンなどを
蒸留しスピリッツの製造をしている。

20131230-1.jpg 旦那の作るアニセット

旦那の作ったスピリッツを受け取りリキュールを製造していたフランスのボルドーにある工場は
鉄道建設のために立ち退きとなり、やはり今年の12月末で閉鎖となる。
他にもMarie Brizardの工場はあるがアニス酒とリキュールを作れる設備をもつ工場はおそらく
この閉鎖となるボルドー工場と以前リキュールを製造していた旦那の勤めるスペインのシスルキル工場
だけである。
閉鎖されるボルドー工場の人たちはリキュールはシスルキル工場に引き継がれると思っていたらしい。

20131230-2.jpg リキュール

このリキュールやアニス酒は世界中で売っているものなので製品がなくなることはないはずだが、
ほかに製造する工場を建設している様子はないので、工場閉鎖とはいうものの一度全員解雇し人員整理し
再雇用するものだと最初は思っていたのだが、全面無期限ストライキ中、4回会社側と従業員側の労組が
交渉の場を持っても一向に従業員側に有利な回答は全く得られない。

Marie Brizard España(Spain)はここシスルキル工場のほかマドリッドの販売オフィスとリオハ地方の
ワイナリーから成っているのだが、マドリッドとリオハの従業員からはストライキの支持が得られないどころか、
マドリッドでは注文が来ても応じられない(生産しいないため)と苦情が来る始末。
デパートや大手スーパーからの注文に応じられないと罰金を払わなくてはならないらしい。
年一番のかき入れ時のクリスマス商戦中に品切れで売上がない上、罰金を払うとなると損失は莫大だ。

20131230-3.jpg ストライキ中は天候が悪く暴風雨の日も何日もあった

4回目の交渉会議が決裂しストライキどころか裁判まで持ち込まれるかと思われた数日後の夜、
次回の交渉まで5日あるというのに突然会社側が新しい提案をするので翌朝集合するよう召集の
電話があった。そして翌日1日中会議をし夜9時に、工場閉鎖はなし、減給なし、解雇もなし、
唯一の条件は55歳以上の従業員の早期定年退職で一気に解決してしまった。
早期定年退職といっても80%の給与分が年金受給まで支払われるので誰も異議はなかった。

20131230-4.jpg 
周辺地域のほかの企業と合同でのデモ行進。私もミルーとピクシーと共に少しだけ参加。

ストをしていたため12月だというのにお給料もほとんど出ず、気分はまだ落ち込んだままだが、とりあえず
1ヶ月ちょっとで解決した。

スペインの経済危機はバスク地方は最初の数年はそれほど影響なかったのだが、ここへきて
バスクの多くの企業が閉鎖、解雇など経営危機で何ヶ月も無給で働いていたり、ストを続けている
人たちが驚くほどたくさんいる。
私たちはまだ運がよかったほうだと思う。

Marie Brizard España(Spain)は大きな負債などはないどころか、Marie Brizard 内で
唯一利益を出しているし、Marie Brizard の親会社Belvedèré(ベルヴェデール)という
ポーランド系の会社に1800万ユーロを貸している。Belvedèréはもともと少なくとも5億ユーロの
負債があり、どうやら2014年の3月からBelvedèréは借金返済を開始しなくてはならないため
その前に潰してしまおうというのが狙いだったのではないかと見られている。

だが、Belvedèréのお気に入りのウォッカ会社の損失をMarie Brizardの利益で穴埋めしてきた
のに金の卵を産むガチョウを殺してしまったら、その後どうやってやりくりをするつもりだったのか
謎である。

さて、このストライキ騒動中も支局の犬猫局員はおかげさまで全員元気で、姫(ひめ)と豹(ひょう)
も正式にうちの子になった。

現在、1匹子犬が一時預かりでやってきているのだが、今週末に里子に行くことが決まった。
姫と仲良しだったので引き離すのはちょっとかわいそうだが、甘えん坊なので里親さんの愛情を
独り占めできるのも悪くはないだろう。

20131230-5.jpg

20131230-6.jpg 20131230-7.jpg

だらだらと長くなってしまいましたが、今年もブログを読んでいただき、またコメントを下さった方々、
本当にありがとうございました。たくさん励ましていただいたり、同調していただいたり、
元気にさせてもらうことも多々ありました。
2014年が皆さまに幸運をもたらすことを心からお祈りしています。
どうぞよいお年をお迎えください。
スポンサーサイト