一足早い大掃除
2014年11月24日 (月) | 編集 |

先週は遠方に住む旦那の妹が、父方の従兄弟たちの昼食会に参加するため、愛犬エラとともに我が家へ滞在していた。

20141124-1.jpg

普段、寝室以外の2部屋は仔猫の隔離部屋と犬猫の餌などの物資部屋と化しているため3日間にかけての大掃除などの大作業。義妹の寝室になる物資部屋にあるものをどこに持っていくのか考えると途方にくれる。

日中は他の猫たちとサロンにいるが夜は隔離部屋で寝ている一時預かりの仔猫たちなのだが、結局物資は隔離部屋に移動せざるをえず、仔猫たちは夜の間も他の猫たちと同様、サロンや私たちの寝室など好きなところで眠ることになった。

だが、夜も自由を得た仔猫たち、どうやらうれしくって寝ている場合ではないようで私たちが寝た後も走り回って遊んでいる。夜中になりようやく遊び疲れ私の首元にもぐりこんでくる。

「おいおい、たった2部屋でなんでそんなに時間がかかるんだよ…。普段そんなに汚くしてるのか?」と思われる方も多いと思う。確かに家事の中で掃除は一番苦手なのだが、猫の毛で半日もあればすぐにホコリだらけになるので掃除機は一応毎日かけていて掃除自体は一日なのだが、時間がかかったのは椅子の張替えとカバーの作成。

20141124-2.jpg

何度か登場している口内炎のフィオナ。日中は椅子の上で寝ているのだが、どうしてもよだれが落ちるのと、今年の夏は脂漏症という黒い汗のような脂が皮膚から出るため椅子が真っ黒になってしまった。

20141124-3.jpg  20141124-4.jpg
この椅子は別の部屋に置いてあったのまだきれいなほう。汚くなった椅子は恥ずかしくて見せられません。

一度はスチームクリーナーで驚くほどきれいになったのだが、フィオナの脂漏症が完璧に治っていなかったため、またすぐに黒くなってしまい、今度はスチームクリーナーでも汚れが取れず布を交換することになってしまった。

この作業で1日、そして今度は椅子自体が汚れないようにカバーも作ったのでこれで1日かかった。

20141124-5.jpg
土台となる板より大きい布を用意。 この布はちょっと大きかった…

20141124-6.jpg
一度板を取り、布、スポンジを置く。スポンジは一枚でもOKだが、今回は少し山型になるように真ん中に小さいスポンジを置いてみた。

20141124-7.jpg
スポンジの上に土台の板を乗せる。 スポンジも板より少し大きめ(2cm)がいいです。

20141124-8.jpg

一ヶ所をホッチキスをとめ、反対側も引っ張りながらホッチキスでとめる。

20141124-9.jpg

20141124-10.jpg
ホッチキスをとめた中心部から角に向かってホッチキス。

20141124-11.jpg
裏側も布を張るので少々失敗しても隠せます。

20141124-12.jpg

20141124-13.jpg

後になって小さいほうのスポンジの角を丸く切っておけばよかったなぁと思ったが、やり直す気は起きない・・・

20141124-15.jpg
カバーも作って出来上がり

フィオナの脂漏症も治まり、口内炎もだいぶ良くなってきたので汚れの心配はなくなってきたのだが、インターネットで注文した布がなんとなく爪とぎの布に似ているのが気になる…。猫たちよ、どうか寝るだけにしてくれ…。

そんなバタバタしている中、また1匹仔猫が神様のもとへ旅立ってしまった・・・。

シンバと名づけたものの実はメスだったことがわかり改名したばかりの秋(あき)だ。

20141124-16.jpg

夜寝る前に嘔吐し、朝4時に様子を見に行くとかなり弱ってしまっていた。背中に点滴をし朝一で獣医さんに連れて行ったのだが、静脈に点滴をしようにも静脈が見つからず、また背中に点滴をしたのだが、その最中に呼吸困難になり息を引き取った。

20141124-17.jpg
左からクリ、アズキ、秋。最後の写真となってしまった。

その翌日夕方、アズキも嘔吐。診察時間は終了している。秋が嘔吐後12時間も持たなかったのを考えると明日獣医さんに行こうなどと呑気なことは言っていられない。

そのとき、夏場にやはり嘔吐をした仔猫のためにもらった吐き気止めの注射が引き出しにあることを思い出した。「注射器には0.4mlの薬が入っているが、体重100gに対し0.01mlが用量なので気をつけてね」と数本の注射針とともに獣医さんがくれていた。

獣医さんの緊急携帯に電話をし許可をもらった。

アズキは700gちょっとなので0.07ml。ヒィィィ~、過剰投与になったらど~しよぉ~と、かなりびびったが、旦那を待っている時間もアズキが悪化するのを待っている時間もない。

20141124-18.jpg
アズキさん、機嫌が悪くてちょっと不良少女顔

アズキを押さえ背中に針を刺すとウギャァァァ~と鳴き大暴れ。

一度針を抜きキャップをし、フィオナの保定袋にいれて再度挑戦しなんとか注射終了。
ちょうど0.07mlを注入できたのは正直奇跡に近い。

注射後少なくとも3時間は何も口にさせないように言われていたので、そのまま寝かせておいたのだが、4時間後自分で立ち上がり水を飲みに行き、その後クリと取っ組み合いをして遊びだした。

それはそれでとってもうれしかったのだが、その反面なんで秋が具合が悪くなったときに注射のことを思い出さなかったのかとても悔しく、悲しく自分を殴りたかった。

完全に私のミスである。秋には謝っても謝りきれない。

慌しさ、悲しさで過ごしたこの数日のあと、義妹が愛犬エラとともにやってきた。

7ヶ月のボクサーで身体は大きいがまだまだ仔犬なので知らない環境、多くの犬猫に囲まれキョロキョロ、お尻を振り振り、落ち着かない様子。

20141124-19.jpg

そしてうちの数匹の猫たちやピクシーもウゥ~ウゥ~威嚇している。
ピクシー、ミルーも隙さえあればガウガウ!ワンワン!吠えまくるため、私は食事会参加は取りやめ犬猫たちのお守りとなった。

散歩に出る際、狭い玄関で3匹一緒になると大喧嘩になってしまうのだが、幸いそれ以外は意外にも至って静かだった(もっとも見張っていなければ大惨事だったと思うが・・・)。

20141124-20.jpg

エラもいびきをかいてグ~グ~寝ているし、私もテレビを見ながらうっかり寝てしまったほどだ。

義妹も久しぶりに兄弟従兄弟たちに会え満足して帰っていった。

とりあえず無事任務終了。

この数ヶ月、やらなくてはと思いつつ、ほったらかしになっていた椅子もきれいになったし、大掃除も終わったし(テンプレートも新装です)あとはクリスマスの準備をするのみだ。






スポンサーサイト
くノ一(くのいち)ピクシー
2014年11月13日 (木) | 編集 |

冬時間になり3週間ほど経ったというのに日中は20℃近くまで気温が上がるこの数日。

20141112-3.jpg  20141112-1.jpg
白い点々は羊たち

暑すぎず、寒すぎずミルーとピクシーのお散歩にも気合が入る。

20141112-2.jpg

このところ山道を散歩していて、ふと気がつくとピクシーがいない。

「ピクシー!ピクシー!」と呼んでもうんとも、すんとも反応なし…と思いきや、私の足元で
「何を叫んでる」と言いたげな不思議そうな顔をして私を見ている。

20141112-4.jpg

他の犬を見るとギャンギャン吠えるくせに、ワンとか何とか返事が
出来んのかぁぁぁぁ~!  ヾ(*`Д´*)ノ"プンプン

嘘のようだが、この季節、落ち葉でいっぱいの山道でピクシーはカモフラージュされる。

20141112-5.jpg

この写真の中にピクシーがいるのがわかりますか?

ズームアップすると…

20141112-6.jpg

くノ一ピクシー流木の葉隠れの術なのだ

さて、一時預かりで2ヶ月近く我が家に滞在していたロメオ、オフェリア、ケンケンは
無事に里子に行った。

20141112-7.jpg ロメオ(上)、オフェリア(下)

20141112-8.jpg ケンケン

保護センターで保護された犬ではなく裁判所の命令で他の閉鎖された施設から
やってきたため今回は譲渡時の写真がなく、私たちも譲渡に立ち会えなかったので,
どんな里親さんかはわからないのだが、ロメオとオフェリアは姉弟一緒に里子に
行けた上、3匹とも大きなお庭のある一軒家に引き取られたとのことなので、とてもうれしい。

そしてこの夏、絶不調だった仔猫の一時預かり。現在は生き残ったクリ、
一週間ほど前にやってきたアズキ、3日前に仲間入りしたシンバの3匹が家猫研修中。

20141112-9.jpg 20141112-10.jpg 20141112-11.jpg 
猫嫌いのはずのおばあちゃん猫、蘭々なのだが最近ウ゛~ウ゛~怒りながらも仔猫のお守りをしてくれる

大量のノミによる貧血で口の中が真っ白だったクリだが、すっかり元気になり
一番やんちゃだ。

20141112-12.jpg

和風顔のアズキはクリより一回り大きくある日は一日で60gも体重が増えたのだが、
この2日ほどあまり食べたがらず体重も少し減ってきたため少々心配だ。

20141112-13.jpg

シンバは最初オスだと思ったのでシンバと名づけたのだがどうやら女の子の
ようなので現在別の名前を思案中。
保護センターからはドライフードを食べると言われて来て、確かに食べるのだが、
まだまだミルクのほうが好きな赤ちゃんだ。

20141112-14.jpg

このところミルクを飲みたがらない仔猫が続いていたので、ズビズビ音をさせて
30ml一気飲みをするのを見るのはなんとも爽快だ。アズキの体重が60g増えたのは
びっくりしたが、シンバは今朝、昨日より80gも増えていた。

20141112-15.jpg 

20141112-16.jpg

20141112-17.jpg
病気も困るけど、怪我も困る・・・無理に飛び降りたりしないでね

3匹順調に育って久々に里親さんに元気な仔猫たちを渡せるといいなぁ・・・。

スーパー・ニャニーはダイ・ハード
2014年11月05日 (水) | 編集 |
9月中旬から下痢に悩み、ちょうど生後6ヶ月を迎えた10月3日から40℃以上の
熱が出て元気のなかったニャニャ(Ñaña)。

20141104-1.jpg

獣医さんの診察を受けるとリンパと腎臓がが腫れていてリンパ腫が疑われた。

下痢対策の炭入りクリームと3日間のステロイドを投与で下痢は収まり、リンパの腫れも
引いて「よかった、よかった」と一時は安心したのだが、熱が下がらない。

解熱剤で一時的には下がっても翌日になるとまた熱が上がりぐったり寝ている。

獣医さんで血液検査をすると貧血、血液を遠心分離機にかけると血清がかなり黄色い。
これは赤血球が壊れて血清に色が出ているのだそうだ。おそらく肝臓が悪いのでは
ないかと言う。
蛋白も高く、炎症があるのを意味するらしい。

そこで再び疑われたのは憎きFIP(猫伝染性腹膜炎)だ。治る可能性が低く、
私たちの経験では仔猫の余命は数週間~1ヶ月ちょっとということが多い。

20141104-3.jpg
FIP疑惑宣告された日はちょうど私の誕生日・・・悲しい気分の中、保護センターの獣医さん、スタッフさんとケーキを食べた。

ノラ、陸(りく)、豹、里子に行った大和、空(くう)…、何度この病気を経験しただろう…。
症状に対応する薬や輸液、強制給餌などはしたが、日に日に弱っていくのを
ただ見ているというなんとも悲しく悔しい病気だ。

「FIPの可能性大」と宣告された日、家に帰ると珍しくニャニャがベランダで
日向ぼっこをしている。

20141104-2.jpg

「いつまでこんな風にしていられるんだろう…」と写真を撮ったが、最後に
なってしまうような気がして撮るのをやめた。

その日の夕方、猫たちの夕食を用意している時にふっとニャニャの顔を見ると…

きゃぁぁぁぁぁ~!ど、どうしたのその目!!!!  \ (゚ロ゚;) / 

20141104-4.jpg

左の黒目がない~っ!!!

慌てて救急で獣医のJ先生に電話をすると「目の溢血でそれもFIPの症状の
ひとつ」と言う。また可能性が高くなった…。
幸いそれに対応する目薬があったので応急手当は出来たが、昼間に撮った写真が
ニャニャの普通の顔の最後の写真になるのかと悲しくなったし、翌朝には食欲が
なくなったので思っていたよりFIPの進行が早いのでは焦った。

インターネットで調べると治療方法はインターフェロン、ステロイドを併用する
のだそうだが、獣医さんに相談するとインターフェロンはべらぼうに高い上、
治る可能性も低い…というか、治ったことがないと言われていた。

ニャニャのこんな状態を見て、何とかしなくてはとダメもとで再びスペインの
Googleで藁にもすがる気持ちで検索してみると、ある掲示板でDacortínという
ステロイドでFIPが治ったという書き込みがあった。
それに対する返事で「そんな簡単治るわけがない!!!」などのかなりきついバッシングを
受けていたのだが、何もしなければどちらにしても死に至る病気である。
しかもDacortínは以前フィオナの口内炎治療で使ったものがある(残念ながらフィオナには効かず)。

20141104-5.jpg
翌日には目は曇っているもののよくなってきた

僭越だとは思ったが、翌日、保護センターのJ先生に朝一でインターフェロン(500ユーロちょっと
と、思っていたより高くなかったので)かステロイドを試したいと相談すると、Dacorínの用量を
計算してくれ、Dacortínだけだと抵抗力が下がるのでMotilium(使用上の注意を読むと
本来は胃腸薬)というシロップも飲んだほうがいいと教えてくれた(どちらも人間用の薬で
数ユーロで売っている)。

早速試すと、1時間ほどで元気が出てきて、走り回っている w(゚o゚*)wオオー!

翌朝も薬を飲ませるまでは元気がなかったが、投薬後はまた走り回っている。

そして3日目くらいからは全く普通に過ごしている。食欲も出てきて他の猫の
3倍くらいは軽く食べるどころか、さらにおねだりをしてくる。楽観視するのは禁物と
わかっていても希望を持たずにはいられない。

20141104-6.jpg
ご機嫌でキッチンの床でゴロゴロ

ニャニャは生後3日でやってきて兄弟の中でも一番小さく最初「この子はダメかも」
と思った。
・・・が、2ヶ月半まで元気にたくましく育った。

生後2ヵ月半で5兄弟そろって病気になり、2匹が亡くなり、ニャニャも骨と皮だけ
のようになり、実は保護センターの獣医さんにも「安楽死させたほうがこの子の
ためかも」と言われた(外部の獣医さんには対応もしてもらえなかった)。

が、そんな状態でも私が部屋に入るとベッドから這い出し駆け寄ってくるニャニャ。
もしかしたら大丈夫かもと保護センターの獣医さんにも1週間待ってくれと頼み…そしてニャニャは復活。

映画『ダイ・ハード』は死にそうな状況でもなかなか死なない、「不死身」とか
「しぶとい」という意味なのだそうだ。ニャニャはダイ・ハード1、ダイ・ハード2を経験し、
今度のダイ・ハード3がどうなるかという状況だ。

数週間の命で突然死んでしまう仔猫たちが多い中、ニャニャはスペインで
よく言われるように「7の命を持つ猫」のようだ。

20141104-7.jpg
目はだいぶよくなった

ニャニャは「Super Ñany:スーパー・ニャニー(カリスマ・ベビーシッターの
リアリティ番組『Super Nanny:スーパー・ナニー』にひっかけて)」だ。

FIPは多くの猫がもっているコロナウィルスが変異したものなので、「FIPだ」と
言い切るのが難しい病気だ。
ニャニャもFIPと断定されたわけではないが、何度も経験した感じではおそらく
FIPのドライタイプではないかと思われる。

保護センターの獣医さんたちは彼らの経験の中ではFIPが治ったことはないので、
ニャニャの結果にはとても興味があるという。

実験をしているようで申し訳ないが、少なくとも今ニャニャは元気に過ごしていられるし、
これで治れば万々歳だ。もしこの薬でニャニャが良くなれば、FIPもしくはニャニャと同じ症状の
猫たちにも希望が出てくるのではないかと思う。

もしこの良い状態が12月まで続けば再検査をすることになった。今からとても楽しみにしている。